チーさんができることが一つ増えるたびに、リンさんは胸をなでおろす思いだった。
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現在のサータイ市場は、以前ほどの賑わいはない。屋台で売れるのは毎晩40~50杯ほどだ。売上金は食材の仕入れやチーさんの生活費に充てられ、残った利益は3人で均等に分け合っている。客が多い日は日銭が入るが、客足が遠のく日は3人とも収入を得られないまま帰ることもある。
店の運転資金に充てた分とは別に、チーさんには両親が遺した貯金がある。しかし、リンさんとリエンさんが最も心配しているのは、屋台の収入が不安定で、貯金が思うように増えないことだ。
2人とも高齢になり、あとどれくらい働き続けられるかも分からない。だからこそ、将来チーさんが自力で店を続けて生計を立てられるよう、食材の仕込みから接客に至るまで、すべての工程を身につけてもらおうと懸命に教えている。
高齢のため、リンさんは長時間立ち続けると腰の痛みに襲われることが多い。6月のある深夜には、激しい痛みに耐えかねて膝から崩れ落ち、テーブルに両手をついてようやく身体を支えるほどだった。「もう辞めようかと思うこともありますが、チーが一人ぼっちになってしまうのが心配で、翌日にはまた自転車をこいで店に向かってしまうんです」とリンさんは話す。
一家と50年以上にわたって近所付き合いをしてきたチャン・レ・チャンさん(男性)は、両親が亡くなってからもチーさんが自分で生活を送れているのは、リンさんとリエンさんが導いてくれるおかげだと語る。
チーさんはまだ銀行サービスを使いこなせないため、客が現金を持っておらずキャッシュレス決済を希望する際には、チャンさんが代わりに送金を受けてチーさんに現金を手渡すなどしてサポートしている。
「今はまだあの2人が側にいてくれるので、チーさんも頼れる人がいます。ただ、いつか2人が働けなくなった時、彼が一人でどう生きていくのか、それだけが心配です」とチャンさんは語った。








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