- 約1年半ぶりに観光客の受け入れ再開
- 過去最大規模の修復工事、総工費1.17億円
- 昭和女子大、日本橋の再現模型を贈呈
南中部沿岸地方クアンナム省ホイアン市の旧市街に架かる来遠橋(Cau Lai Vien、別称:日本橋、橋寺)の修復工事がこのほど完了し、ホイアン市人民委員会は3日に式典を開催した。これにより、日本橋は約1年半ぶりに観光客の受け入れを再開した。
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過去最大規模となった今回の工事では、橋の基礎や橋脚、床、屋根、電気システムなどの修復や改修が行われた。総工費は202億VND(約1億1700万円)で、クアンナム省とホイアン市の予算で賄った。
修復後の出来栄えについては、旧市街の象徴とみられていた苔のある古い建築物の美しさが失われ、以前に比べ違和感があるとの意見など、様々な声が寄せられた。しかし、外壁の塗り直しなど、再度の修復は行わないこととなった。
なお、修復工事の完了と「第20回ホイアン日本祭り」に合わせて、昭和女子大学(東京都世田谷区)国際文化研究所は、日本橋を10分の1スケールで再現した模型をホイアン市に贈呈した。
国際文化研究所は、ベトナム政府の要請により1992年から日本の文化庁とホイアン市旧市街の総合的な調査研究を実施し、ホイアン市の町並み保存の技術協力を担っている。