南中部地方ダナン市は、同市グーハインソン街区(phường Ngũ Hành Sơn、旧グーハインソン区)にある観光名所「五行山(グーハインソン=Ngũ Hành Sơn)」について、国際連合教育科学文化機関(ユネスコ)の世界複合遺産への登録を目指し、推薦書類を作成する方針だ。
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同市は、2024年の文化遺産法や1972年の世界遺産条約に基づき、顕著な普遍的価値(OUV)を示す評価基準として、文化遺産に関する4項目と自然遺産に関する2項目、計6項目の特定を進めている。
文化・自然の価値と保全計画
五行山は、サーフイン文化(サーフィン文化:紀元前500年もしくは300年頃~紀元後100年頃にベトナム中部を中心に分布した鉄器時代の文化)やチャンパ王国(2世紀末~15世紀後半にベトナム中~南部の沿岸地方に存在した初期国家)、大越(1054~1400年および1428~1804年のベトナムの国号)時代の居住・信仰の痕跡や、ノンヌオック石彫工芸村など、多様な文化的価値を有する。
2022年には、漢字とチュノム(漢字を応用して作られた独自の文字)で五行山の崖や洞窟に彫られた碑文「マーニャイ(Ma nhai)」がユネスコの「アジア太平洋地域世界記憶遺産」に登録された。
自然面では、沿岸の砂丘に位置する6つの大理石の山や洞窟群を有し、第四紀におけるカルスト化や海岸線の変化を示す地質・地形学的価値を持つとされる。
五行山は2018年に特別国家級遺跡に指定され、2023年には保存・修復に関する総合計画が承認された。同市は2026~2028年に4兆5000億VND(約273億円)超を投じ、五行山歴史文化公園プロジェクトを推進する計画だ。
3段階の登録ロードマップ
ユネスコの世界遺産への登録手続きは3段階で進める。まず、推薦概要報告書を文化スポーツ観光省に提出し、首相の承認を経て世界遺産センターに送付し、五行山の暫定リスト入りを目指す。
その後、初期段階の協議と予備評価を受け、その結果を踏まえて正式な推薦書と総合管理計画を作成する。最終的に世界遺産委員会に提出し、審査を受ける。
複合遺産は、文化遺産と自然遺産の双方の要件を満たす世界遺産で、2026年8月時点で世界に42件ある。ベトナムでは北部紅河デルタ地方ニンビン省の「チャンアンの景観関連遺産」が唯一の登録例で、五行山が登録されれば国内2件目、東南アジアでも2件目となる。







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