- ハノイ市ドンアイン郡に複合施設開発
- 多目的スポーツ施設とテーマパーク
- 案件の投資総額は45億USDの見込み
地場系コングロマリット(複合企業)T&Tグループ(T&T Group)は10月31日、カタールの投資会社JTAインターナショナル・インベストメント・ホールディングス(JTA International Investment Holding)との間で、スポーツ・娯楽コンプレックス案件の開発に関する覚書(MOU)を締結した。調印式は、カタールを公式訪問したファム・ミン・チン首相の立ち合いのもとで行われた。
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覚書によると、ハノイ市ドンアイン郡の330haの用地に多目的スポーツ施設やアミューズメントパークを併設した複合施設を開発する。同案件の投資総額は45億USD(約6900億円)の見込み。
オリンピック標準を満たすものとして開発する多目的スポーツ施設は、投資総額13億USD(約2000億円)。一方のアミューズメントパークは、米国のディズニーランドをモデルにした大規模テーマパークとして開発し、国内だけでなく周辺諸国からも観光客を誘致したい考え。テーマパークの投資総額は32億USD(約4900億円)となっている。
同案件においてJTAは主に資金調達を、T&Tグループは主に案件の計画・設計や運営・管理、各種手続きなどをそれぞれ担当する。
なお、T&Tグループはサッカーベトナム1部ハノイFCのオーナー会社で、同クラブは近年のVリーグにおいて最も成功したクラブ(Vリーグ優勝6回、ベトナムカップ優勝3回)として知られる。昨季までは日本人の岩政大樹監督がチームを率いていた。また同社は、サッカーだけでなく卓球などにも投資しており、ソフト・ハード含めて国のスポーツ発展に大きく貢献している。