- 政府の「高品質・低炭素米計画」に基づく
- ジャポニカ米500tを輸出
- 体系的な取り組みと品質の維持が必要

ベトナムの「低炭素米(low carbon rice)」が、今月中に日本市場へ出荷される。
![]() (C) thanhnien |
ベトナム政府が進める「100万haの高品質・低炭素米計画」に基づき、2024年夏秋作から5省・市で生産が行われているもので、今回、南部メコンデルタ地方カントー市のチュンアンハイテク農業[TAR](Trung An Hi-Tech Farming)がジャポニカ米500tを輸出する。
日本の厳しい技術要件を満たした商品は5月中の出荷に向けて準備が整っている。同社のファム・タイ・ビン会長によると、輸出量は多くないが、ベトナム産の「低炭素米」が世界で最も厳しい市場である日本に初めて輸出されるということもあり、輸出にあたっては記念式典を開くという。
日本へのコメ輸出に成功していタンロングループ(Tan Long Group、ハノイ市)は、2024年に1tあたり1000USD(約14万5000円)で計5000tを日本へ輸出した。最近の日本での需要急増により、今年は1~4月期に6000tを輸出済みで、年間では3万tの輸出を目標にしている。
各社によれば、日本でのコメ需要は高まっているが、品質に対する要求は変わっていない。日本市場に参入し、輸出を拡大することは非常に困難であるため、体系的な取り組みと安定した品質の維持が求められる。