リエンクオン国際空港、滑走路改修で6か月閉鎖の可能性

2025/05/20 14:41 JST配信
  • スチール補強メッシュコンクリートに改修
  • 投資総額58億円、工期6か月を予定
  • 閉鎖時期は未定、省は党大会終了後を提案

 南中部高原地方ラムドン省人民委員会によると、同省にあるリエンクオン国際空港が滑走路および誘導路の改修のため、約6か月にわたり運用が一時停止となる見通しだ。改修プロジェクトの投資総額は1兆0450億VND(約58億円)となっている。

(C)tuoitre
(C)tuoitre

 同プロジェクトはベトナム空港社[ACV](Airports Corporation Of Vietnam)が実施する。18年間の運用で劣化したアスファルト舗装の滑走路から、スチール補強メッシュのコンクリート舗装の滑走路に改修する計画。これにより、安全性の確保と長期的な運用能力の向上を目指す。

 当初の工期は8か月を予定していたが、同省は経済・観光への影響を最小限に抑えるため、工期を6か月に短縮し、空港の閉鎖時期も慎重に検討するよう要請した。

 空港の具体的な閉鎖時期は未定。同省はACVに対し、改修の緊急性を再評価するとともに、短期的な安全運用を可能にする暫定の修繕案を検討するよう求めている。また、今後の対応として、2本目の滑走路の新設も提案している。

 また、同省は空港の完全閉鎖が避けられない場合、2025年の党大会終了後に事業を開始するのが望ましいとの見解を示した。

 リエンクオン空港は、2024年6月から同地方初の国際空港として運用されている。計画によると、2030年までに第2級軍用空港とし、民間空港としては国際民間航空機関(ICAO)が定める飛行場基準コードで4Eクラスを目指し、エアバスA320型機やA321型機、A350型機、ボーイングB747型機、B787型機などの受け入れを可能にする。

 また、年間旅客処理能力を現在の2.5倍にあたる500万人、年間貨物処理能力を2万tとするほか、駐機場を少なくとも21か所に増強する。

[Tuoi Tre 19:29 18/05/2025,U]
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