タイの大手財閥TCCグループ(TCC Group)傘下のMMメガマーケット(MM Mega Market＝MMVN)はこのほど、地場系コングロマリット(複合企業)ビングループ[VIC](Vingroup)の傘下でグリーンエコシステムを担う3社との間で、包括的な戦略的協力に関する覚書を締結した。

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　提携先は、◇再生可能エネルギーの蓄電事業を手掛けるビンエネルゴ(VinEnergo)、◇電気自動車(EV)のレンタカーサービスと中古車販売を手掛けるグリーン・フューチャー(Green Future＝GF)、◇EV充電インフラ整備を手掛けるV-GREENグローバル充電スタンド開発会社(V-GREEN)の3社。

　今回の提携により、MMVNは全国の商業施設において、ビンエネルゴと共同でエネルギー貯蔵システムを導入する計画だ。電力コストの削減および再生可能エネルギーの活用促進を狙い、2025年7～9月にパイロット運用を完了し、同年10～12月以降は「ビンファスト・エネルギー(VinFast Energy)」ブランドで本格導入を進める見通しだ。

　また、グリーン・フューチャーとの連携では、MMVNが所有するガソリン車を段階的にビンファスト(VinFast)製EVへと切り替える。短期・長期レンタルやリース購入といった柔軟なスキームを通じて運用コストを抑え、すでに21店舗がEVの導入を決定している。

　さらに、V-GREENとの協業では、MMVN各店舗にビンファスト製EV向けの充電ステーションを順次設置する。施設のインフラ状況に応じて複数タイプの充電器を導入し、年内の全国展開を目指す。

　MMVNは、VICのグリーントランスフォーメーション(GX)エコシステムと自社の全国流通網を融合させることで、サステナビリティ推進と2050年のカーボンニュートラル目標に向けて貢献していく考えだ。