ベトナム、米国から農産物30億USD分を輸入へ

2025/06/10 15:34 JST配信
  • 農業環境相率いる代表団が米国訪問
  • 米国産農産物輸入で複数の覚書締結
  • 気候変動対策についても意見交換

 ドー・ドゥック・ズイ農業環境相が率いるベトナム代表団が6月2日から6日にかけて米国を訪問し、米国産農産物の輸入に関する複数の覚書(MOU)を締結した。契約総額は30億USD(約4350億円)近くに上る。

(C)tuoitre
(C)tuoitre

 米国・ワシントンD.C.で6日に開催された米国・ASEANビジネス評議会(USABC)主催の会合で、計8件のMOUが締結された。総額は11億USD(約1600億円)で、このうち最大規模の契約は、カイアインビントゥアン(Khai Anh Binh Thuan)社と米穀物大手カーギル(Cargill)の間で交わされたもの。米国からトウモロコシ、小麦、大豆ミールなど計120万tを輸入するという内容で、契約額は3億8000万USD(約550億円)に上る。

 これに先立ち、ベトナム代表団は米国各地で以下の契約を締結した。

◇6月2日:

 アイオワ州でトウモロコシ、大豆、食肉の輸入に関する契約4件(総額8億USD=約1160億円)

◇6月4日:

 オハイオ州でトウモロコシ、コーングルテンフィード、大豆の輸入契約(同6億USD=約870億円)

◇6月6日午前:

 メリーランド州で農産物・食肉の輸入契約(同3億USD=約435億円)

 今回の訪問では、農産物貿易の促進に加え、グリーン生産や気候変動対策に関する米国企業との技術協力についても意見交換が行われた。この中で、シティグループ(Citigroup)は、ベトナムと連携し、カーボンクレジットを通じた気候金融市場の構築を支援する意向を示した。また、気象テック企業Atmoは、人工知能(AI)を活用した気象予測システムの導入に向け、農業環境省との連携を提案した。

[Tuoi Tre 10:11 08/06/2025,U]
※VIETJOは上記の各ソースを参考に記事を編集・制作しています。
© Viet-jo.com 2002-2025 All Rights Reserved 免責事項

この記事の関連ニュース

 ドー・ドゥック・ズイ農業環境相が率いるベトナム代表団は米国オハイオ州で現地時間4日、同州の農務省...
 ドー・ドゥック・ズイ農業環境相が率いるベトナム代表団は米国アイオワ州で現地時間2日、同州の農務省...

新着ニュース一覧

 米穀物大手カーギル(Cargill)は、2025年5月をもってベトナムの水産飼料事業から撤退した。米国のS&Pグ...
 ホーチミン市人民委員会はこのほど、韓国政府の知識共有プログラム(KSP)による無償の政府開発援助(ODA)...
慣れない海外生活、急病や事故
何かあってからでは遅い!
今すぐ保険加入【保険比較サイト】
 タイの素材最大手サイアムセメントグループ(SCG)傘下のSCGパッケージング(SCGP)は、ベトナムのプラスチ...
(※本記事はVIETJOベトナムニュースのオリジナル記事です。) 【ロンドン編】はこちら 【パリ編】は
 韓国の重工業企業である斗山エナビリティ(Doosan Enerbility)はこのほど、ペトロベトナムグループ(Viet...
 南中部沿岸地方ダナン市当局は、外国人観光客向けの施策として、最も代表的かつ利用率が高いステーブル...
 ベトナム評価レポート社(ベトナムレポート=Vietnam Report)は、「信頼性の高い公開会社トップ50(VIX50...
 地場系コングロマリット(複合企業)ビングループ[VIC](Vingroup)傘下のビ
 フランスのニースで9日に開幕した第3回国連海洋会議(UNOC3)の全体会合で、ファム・ミン・チン首相が東...
 エースコック株式会社(大阪府吹田市)は6月16日、ベトナムの即席めん売上No.1ブランド「ハオハオ(Hao Ha...
 東北部地方バクザン省で、日本で美容・健康食材として注目される「白きくらげ」の本格的な定期栽培が始...
 IT技術を活用した試験配信・評価ソリューションのプロバイダーである米プロメトリック(Prometric)の日...
 ホーチミン市12区のクアンチュンソフトウェアパークにあるスカイエキスポベトナム(Sky Expo Vietnam:d...
 ホーチミン市当局は、6月12日から30日まで、2層構造の地方自治体モデルに基づく新たな村レベルの行政区...
トップページに戻る