- ドイツ国際協力公社と国内外の企業が参加
- 地場と三菱商事の分譲マンションで実施
- 資金回収後は居住者が電力を無料で利用可

ベトナムで初めてのバルコニー太陽光発電プロジェクトが、ホーチミン市のマンションで実施される。プロジェクトにはドイツ国際協力公社(GIZ)とベトナム企業、外国企業が参加する。太陽光発電設備の導入費用は、プロジェクトが全額負担する。
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システムが最初に設置されるのは、地場フックカン・インベストメント・アンド・コンストラクション(Phuc Khang Investment and Construction)と三菱商事株式会社(東京都千代田区)の合弁会社が建設した分譲マンション「ダイヤモンド・ロータス・リバーサイド(Diamond Lotus Riverside)」となる。
システムの月平均発電量は52kWhで、ホーチミン市の世帯当たり平均電力消費量の約17%に相当する。資金回収期間は6年以内と想定されており、資金回収後は居住者がシステムから供給される電力を無料で利用できる。
在ホーチミン・ドイツ総領事館のクリストファー・ショル副総領事によると、ドイツではバルコニー太陽光発電モデルが予想を超えて広まっており、公式登録数は80万件、非公式には100万~150万件に達しているとみられている。
ショル氏は「ベトナムでもドイツと同様に成功を収めることを確信している。太陽光発電に適した自然条件に恵まれ、電力需要が増加しつつあるホーチミン市では、バルコニー太陽光発電のような小規模再生可能エネルギーは適切な対応策だ」と述べた。