南中部高原地方ラムドン省ドゥックチョン郡(huyen Duc Trong)で6月29日、官民パートナーシップ(PPP)方式によるバオロック～リエンクオン間高速道路建設案件の着工式が開催された。

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　同プロジェクトは、南部地方と南中部高原地方を結ぶ幹線道路であるザウザイ(東南部地方ドンナイ省)～リエンクオン間高速道路の最終区間にあたる。ホーチミン市とドンナイ省、ラムドン省のバオロック市とダラット市を結ぶとともに、南中部沿岸地方ビントゥアン省のファンティエット港、南中部沿岸地方カインホア省のカムラン港、東南部地方バリア・ブンタウ省のフーミー港、ドンナイ省のロンタイン国際空港、さらには南中部地域へのアクセス強化に寄与する重要インフラとなる。

　バオロック～リエンクオン間高速道路は、BOT(建設・運営・譲渡)契約によって実施され、第1期の投資総額は17兆7180億VND(約980億円)となる。建設期間は30か月間、完工後は19年10か月間にわたり通行料金収入により運営され、その後は国に移管される見通しだ。

　この高速道路は全長73.62kmで、バオロック市ロックファット街区を起点、ドゥックチョン郡ヒエップタイン村のリエンクオン～プレン間高速道路と接続する地点を終点とする。第1期では、全幅17mの4車線を設置し、設計速度は時速80km/hとなる。将来的には全幅を24.75mに拡張し、設計速度を時速100kmに引き上げる計画だ。

　投資主は、◇T&Tグループ(T&T Group)、◇フオンチャン投資グループ(FUTA Group)、◇フオンタイン交通建設投資(Phuong Thanh Tranconsin)の地場3社から成る共同企業体(JV)が務める。

　この高速道路が開通すれば、ホーチミン市とダラット市の間の所要時間が従来の6時間から3時間へと大幅に短縮される見込みだ。これにより、国道20号線の交通混雑や事故のリスクが緩和されるほか、沿線地域における都市化、物流・観光インフラの整備、産業拠点の形成が加速することが期待されている。