- 毎日500万件の少額商品をEC経由で輸入
- 2月中旬までは輸入税とVATの両方が免除
- 8月から税関システム上でVAT自動徴収
税関当局は8月1日から、少額輸入品に対する付加価値税(VAT)の自動徴収を開始する。対象となるのは、宅配便サービスを通じて輸入される100万VND(約5600円)未満の少額商品。
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ベトナムには毎日、約400万~500万件の少額商品が電子商取引(eコマース=EC)プラットフォームを経由して海外(主に中国)から輸入されている。
これまで、ECプラットフォームを経由した少額輸入品については、輸入税とVATの両方が免除されていた。しかし、今年2月18日に施行された首相決定により、VATの免除措置が撤廃となり、輸入税は引き続き免除されるものの、VATの納税が義務化された。
ただし、少額輸入品に対するVAT徴収に関する税関システムが未整備だったため、これまでは当局と企業が手作業で納税手続きを行っており、手間がかかる上にミスが発生しやすい状態だった。
このため、財政省は税関システム上でのVAT自動徴収の法的・技術的基盤として通達第29号/2025/TT-BTC(7月9日施行)を発出した。計画によると、7月9日~31日に一部企業向けに試行し、8月1日以降は、空路・陸路・鉄道を問わず、すべての宅配企業に対して適用する。