- 2機目の自社保有機となるA320型機受領
- 成長見据えリースから保有への転換を加速
- 30年までに保有機を30~50機に
ベトラベルホールディングス(Vietravel Holdings)傘下のベトラベル・エアラインズ(Vietravel Airlines)は4日、2機目の自社保有機となるエアバスA320型機(機体番号VN-A136)をハノイ市ノイバイ国際空港で受領した。
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6月に導入したエアバスA321型機(機体番号VN-A129)に続くもので、同社は運航力の強化と持続的な成長を見据え、リースから保有への転換を加速させている。
同社は2030年までに保有機を30~50機に増やし、東南アジア、東北アジア、中東地域を中心とする国際線ネットワークの構築を目指す。現在は3機目の導入準備を進めており、海外の航空会社や機体メーカーとの交渉も活発化している。
この計画を支える財務基盤として、同社は資本金を2兆6000億VND(約145億円)に増資する予定。機材拡充のほか、運航技術や整備施設、サービス品質向上のための人材育成、さらには最新の運航管理システムの導入にも資金を投じる方針だ。
旅客輸送にとどまらず、エアカーゴ(貨物輸送)事業への参入も視野に入れる。新型コロナ後の物流・サプライチェーンの回復を背景に、地場系コングロマリット(複合企業)T&Tグループ(T&T Group)と連携し、地上サービスや倉庫、整備、航空関連産業など、周辺事業の展開も進める。航空サービスのエコシステム構築を目指すT&Tグループの戦略とも軌を一にしており、競争力のさらなる強化が期待される。