- R&D拠点「SAPラボズ・ベトナム」開設
- シンガポールに次ぐ東南ア2か所目の拠点
- 今後5年でベトナムに1.5億ユーロ投資
ドイツに本社を置くヨーロッパ最大のソフトウェア会社であるSAPは、ホーチミン市に研究開発(R&D)センター「SAPラボズ・ベトナム(SAP Labs Vietnam)」を開設した。同社は今後5年で、総額1億5000万ユーロ(約258億円)をベトナム事業に投じる計画だ。
![]() (C)Znews |
今回開設したR&Dセンターは、同社にとってシンガポールに次ぐ東南アジア2か所目の拠点となる。なお、同社は世界各国で約20か所のR&Dセンターを展開している。ホーチミン市のR&Dセンターでは、主に持続可能なデジタルサプライチェーンや人工知能(AI)を活用したスマートエンタープライズ向けソリューションの開発を行う。
SAPラボズ・ベトナムは、2024年9月から現在までに200人超を採用しており、2027年までに従業員数を500人に拡大する方針で、2025年中に新たに350人を採用する予定とのこと。また、ホーチミン市内の有力大学との連携を通じ、AI、データ分析、ソフトウェアエンジニアリングなどの分野で若手IT人材の育成にも取り組む。
SAPは、ERP(統合基幹業務システム)やクラウド、AI分野における世界有数の企業で、現在は世界180か国・地域で約40万社にサービスを提供している。ベトナム市場には15年以上前に参入し、製造、小売、金融、通信、エネルギーなどの主要産業分野で多くの大手企業にソリューションを提供してきた。