- ベトナム道路の渡り方動画が話題に
- ベトナム人妻がインド人夫に実演指導
- 投稿から2日間で7000万回再生
ベトナム人女性が交通量の多いホーチミン市中心部の道路を颯爽と渡る動画がX(旧Twitter)に投稿され、9000万回も再生されるなど大バズりしている。これは、ベトナム人の妻がインド人の夫にベトナムの道路の渡り方を実演してみせたものだという。
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多くのバイクと自動車が行き交うベトナムの交通は、外国人旅行者にとってカオスだ。信号機も少ないため、道路を渡るときは勇気と覚悟が必要で、初めて道路を横断するときは、バイクとの接触を恐れてほとんどの旅行者が躊躇してしまう。
Xの投稿には「車が道を譲ってくれないとき、横断歩道は何の役に立つの?」という質問とともにベトナム人女性が横断歩道を渡る動画がアップロードされていた。コメント欄には、ベトナムを訪れた経験がある旅行者たちがユーモアを交えて体験談を共有し、「彼女のように堂々と歩けば車が勝手に避けてくれるよ」などと投稿した。
動画は投稿から2日間で7000万回近く再生され、世界中で話題となり、現在の再生数は9000万回に達している。動画の主人公であるトゥイさん(33歳)は地元メディアの取材に対し、「夫に道路の渡り方を教えてあげただけなのに、こんなに話題になるとは思っていませんでした」と語った。
トゥイさんによると、動画は今年3月にインド人の夫とともに帰省した際、サイゴン街区(旧1区)の歩行者天国近くのトンドゥックタン(Ton Duc Thang)通りで撮影したものだという。夫のマヘーシュさん(35歳)は2016年から2021年までベトナムに住んでおり、その後、妻と香港に移住した。ベトナムのことは大好きだが、道路を渡るのだけはどうしても慣れないとのこと。今回の帰省中も道路を渡るたびにびくびくしていたので、見かねた妻が「こうやるのよ」と実演し、マヘーシュさんも意を決し、妻の後に続いて道路を渡った。
ベトナムの交通事情に恐怖を感じる外国人は多く、今年7月にホーチミン市を訪れた英国人のベン・マグワイアさんは、ベトナムの道路を渡る行為について、「超難解なゲームをしているようだ」と話した。
マグワイアさんは、「道路を渡り始めると、バイクが蜂の群れのように僕に迫ってきた。パニックに陥っていたら、親切なお婆さんが僕の手を引いて道を渡らせてくれたんだ。あの時は本当に助かった。道を渡ってバインミーを食べながら一息ついていると、また同じ道を渡って帰らないといけないんだと気づいて軽く絶望したよ」とユーモラスに体験を振り返った。