- 旗艦店フックロン・フェニックスをオープン
- 若年層開拓に向けてリブランディング
- 次世代への茶文化の継承と定着を目指す
カフェチェーン大手のフックロン(Phuc Long)は14日、ホーチミン市ホアフン街区(旧10区)カックマンタンタム(Cach Mang Thang Tam)通り285番地に、新たなフラッグシップ店(旗艦店)「フックロン・フェニックス(Phuc Long Phoenix)」をオープンした。
![]() (C)Dan Tri |
1968年創業のフックロンは、約60年にわたりベトナムの茶文化と共に歩んできた老舗ブランドで、伝統的な価値観と高品質な製品づくりの両立を特徴としている。老舗のイメージが強いフックロンは今回、若年層のさらなる開拓を目指してリブランディングを決意した。
今回オープンした旗艦店では、新緑をイメージさせる明るいグリーンをイメージカラーに採用し、店内も若者受けするモダンなデザインとなっている。新ロゴは、ベトナム伝統のティーカップをモチーフに、柔らかな曲線とミニマルなデザインで構成。これにより、「懐かしさ」と「新しさ」が共存するブランドイメージを演出している。
旗艦店の内装は、茶摘みに使われる手作りの籠や編み模様など、茶農家や消費者とのつながりを象徴する意匠が随所に取り入れられており、ベトナム茶の伝統と現代的なライフスタイルの融合を目指している。
フックロンは現在、マサングループ[MSN](Masan Group)の傘下企業として、「消費者に仕える」を理念に掲げ、茶文化の普及とブランド価値向上に注力している。
同社は、今回のブランド刷新を単なるリニューアルではなく、次世代への茶文化の継承と定着に向けた新たな挑戦と位置づけており、今後は若い世代とともに、お茶を日常に取り入れた新しいライフスタイルの創造を目指していく方針だ。