- キューネ・アンド・ナーゲルと提携
- アジア太平洋では上海に続く2拠点目
- アジア太平洋全域への物流網を強化
デンマークの玩具メーカー大手レゴ(LEGO)は10日、スイスの物流大手キューネ・アンド・ナーゲル(Kuehne+Nagel)と提携し、東南部地方ドンナイ省で地域配送センター(RDC)を開業した。
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同施設は世界で5拠点目、アジア太平洋では上海に続く2拠点目となる。ベトナム国内の新工場を支える中核として、アジア太平洋全域への物流網を強化し、持続可能な成長を後押しする。
RDCは総面積1万0200m2で、パレット収容能力は3万3000枚となる。2026年までに1万6360m2へと拡張し、週150コンテナを処理する計画だ。「LEEDゴールド認証」を取得しており、太陽光パネルやスマートメーターを設置して電力消費を最適化し、二酸化炭素排出量の削減を目指す。
同施設は2025年に稼働を開始したホーチミン市(旧ビンズオン省)の工場で生産された製品を、オーストラリア、ニュージーランド、マレーシア、シンガポール、日本に供給する。2026年にはインドやインドネシアなど、他の市場への出荷も視野に入れている。
合意に基づき、キューネ・アンド・ナーゲルが工場からの輸送、通関、保税倉庫、海上輸送、地域配送センターへの配送までを一括管理する。同社は環境負荷の低減にも注力しており、持続可能な船舶燃料の導入や、電気トラックによるラストマイル配送をベトナム国内で進める計画だ。