- ビットコインの生みの親の像を設置・公開
- 世界で5体目、アジアでは日本に続き2体目
- イタリア人アーティストが制作
ベトナムブロックチェーン・デジタル資産協会(VBA)は9日、ハノイ市のビンホームズ・タイムズシティ(Vinhomes Times City)内にある地場ブロックチェーン企業のワンマトリックス(1Matrix)のオフィスに、ビットコインの生みの親とされる「サトシ・ナカモト」の像を設置し、一般公開した。ベトナムの「サトシ像」は、世界で5体目、アジアでは日本に続いて2体目となる。
![]() (C) VnExpress |
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「サトシ・ナカモト」は、ビットコインとブロックチェーン技術を発明したとされる人物、またはグループ名だが、その正体は今もなお不明で、現代テクノロジー業界における最大の謎の一つとなっている。
設置された像は、イタリア人アーティストのヴァレンティーナ・ピコッツィが21か月をかけて制作したもので、実像が見えないビットコインの生みの親を象徴するように、斜めから見ると像が見えるが、正面から見ると「消える」ように設計されたデザインとなっている。像の価値は1ビットコインに相当する約30億VND(約1670万円)だという。
サトシ・ナカモト像は、ベトナムに先立ち、ハンガリー、スイス、エルサルバドル、日本にも設置されている。スイスでは、2024年10月に像が設置されたが、2025年8月に盗難に遭い、その後間もなく破損した状態で発見された。
VBAのファン・ドゥック・チュン会長は、「ベトナムにサトシ・ナカモト像を設置したのは、透明性、自由、セキュリティといったブロックチェーンの核心的価値を広め、この技術を一般の人々にとってより身近なものにするためだ」と述べた。
また、像とあわせて、芸術とテクノロジーを融合させた作品を展示する「ブロックチェーン・ギャラリー(Blockchain Gallery)」も公開された。サトシ・ナカモト像とブロックチェーン・ギャラリーは、毎週土曜日に一般公開される。