ホーチミン大型複合施設建設、ロッテが継続意向 撤退表明から一転

2025/10/07 14:14 JST配信
  • 人民委主席と話し合い、プロジェクト継続
  • ロッテは8月に開発事業からの撤退を表明
  • プロジェクト継続に当たり複数条件を提示

 韓国ロッテグループは、ホーチミン市のトゥーティエム新都市区内で計画している大型複合施設プロジェクト「ロッテ・エコスマートシティ・トゥーティエム(Lotte Eco Smart City Thu Thiem)」について、同市人民委員会のグエン・バン・ドゥオック主席と話し合い、プロジェクトを継続する意向を表明した。

(C)tuoitre
(C)tuoitre

 同プロジェクトは、ロッテ・プロパティーズHCMC(Lotte Properties HCMC)が投資主を務めている。同社は2017年の設立で、株主はロッテグループ傘下の企業4社。同案件は2022年に着工したが、コロナ禍の影響でベトナム政府の許認可が遅れ、これに伴い事業も遅延していた。

 ロッテ側は土地使用料の高騰などを理由に採算が取れないとして、これに先立つ8月、同案件の開発事業から撤退し、開発用に割り当てられた土地も返還する旨の通知書を同市人民委員会に提出した。

 ドゥオック主席をはじめとする市の責任者らは10月3日、ロッテ側の責任者と話し合いの席を設けた。その結果、ロッテ側は市の誠意を評価し、プロジェクト継続の意向を表明した。

 ロッテ側は継続の条件として、◇グループ内企業の株式保有比率調整の許可、◇最大35%までの外部投資家誘致の許可、◇法改正により遅延した土地使用料の追加徴収の免除を挙げた。 

 これについて、ドゥオック主席は、すでに関係機関に対応策の検討を指示しており、権限外の課題についてはファム・ミン・チン首相に意見を仰いでいると述べた。

 なお、プロジェクト用地は7.4haで、このうち約5haが不動産開発用地、残りは交通・技術インフラ用地となっている。不動産開発用地では、商業施設やオフィス、ホテル、マンションなどを含む複合施設を建設する計画だ。

[Tuoi Tre 08:22 04/10/2025,U]
※VIETJOは上記の各ソースを参考に記事を編集・制作しています。
© Viet-jo.com 2002-2025 All Rights Reserved 免責事項

この記事の関連ニュース

 韓国ロッテグループおよび不動産開発を手掛けるロッテ・プロパティーズHCMC(Lotte Properties HCMC)は2...

新着ニュース一覧

 ハノイテレコム(Hanoi Telecom)傘下で、ベトナム唯一の民間携帯通信事業者であるベトナモバイル(Vietna...
 韓国ロッテグループは、ホーチミン市のトゥーティエム新都市区内で計画している大型複合施設プロジェク...
慣れない海外生活、急病や事故
何かあってからでは遅い!
今すぐ保険加入【保険比較サイト】
 財政省傘下統計局(NSO)の発表によると、9月の小売売上高(推定値)は前月比で+2.0%増、前年同月比では+1...
 午前7時30分、越僑(在外ベトナム人)として米国で暮らしていたトゥー・ハーさん(女性・67歳)は、自分で...
 財政省傘下統計局(NSO)の発表によると、2025年9月の外国人訪問者数(推定値)は152万3388人で、前月比▲9....
 ◇北中部地方フエ市、◇同クアンチ省の2省・市の共産党委員会書記(2025~2030年任期)が決定した。詳細は...
 財政省傘下統計局(NSO)の発表によると、2025年9月の鉱工業生産指数(IIP)の伸び率は前月比で+0.1%増、...
 財政省傘下統計局(NSO)が発表した統計データによると、2025年9月の輸出額(推定値)は前年同月比+24.7%...
 財政省傘下統計局(NSO)の発表によると、2025年9月の全国消費者物価指数(CPI)は前月比+0.42%、前年同月...
 石油・ガソリン小売最大手ペトロリメックス[PLX](Petrolimex)はこのほど
 朝鮮労働党総書記で国務委員長の金正恩(キム・ジョンウン)氏の招きにより、ベトナム共産党のトー・ラム...
 建設省傘下のベトナム航空局(CAAV)によると、東南部地方ドンナイ省で建設中のロンタイン国際空港は、20...
 ベトナムは9月9日、暗号資産市場の試験導入を正式に開始しました。試行期間は同日から5年間とし、その...
 VIETJOベトナムニュースが9月に配信した記事のアクセス数ランキングをご紹介します。 1位:海外で働...
トップページに戻る