- ラム書記長が10月9日から北朝鮮訪問
- ベトナム最高指導者の訪朝は18年ぶり
- ベトナムと北朝鮮は外交関係樹立75周年
朝鮮労働党総書記で国務委員長の金正恩(キム・ジョンウン)氏の招きにより、ベトナム共産党のトー・ラム書記長が10月9日から11日の日程で北朝鮮を公式訪問することが明らかとなった。ラム書記長は今回の滞在中に、朝鮮労働党創建80周年記念式典に出席する。
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今回の公式訪問は、両国の外交関係樹立75周年(1950年~2025年)を迎える節目に行われるもので、両国の伝統的な友好関係の強化に向けた重要な外交活動とされる。
北朝鮮はベトナムと最も早期に外交関係を結んだ国の一つ。1960~1970年代には多数のベトナム人留学生を受け入れ、物資援助や軍事パイロットの派遣などを通じてベトナムの抗米戦争を支援した。
両国最高指導者の直近の相互訪問では、2007年に当時のベトナム共産党書記長ノン・ドゥック・マイン氏が北朝鮮を公式訪問しており、今回のラム書記長の公式訪問はベトナム最高指導者として18年ぶりの訪問となる。
一方、北朝鮮の最高指導者である金総書記は2019年に、第2回米朝首脳会談の開催地となったベトナム・ハノイ市を訪れており、ドナルド・トランプ米大統領と会談した。
なお、ラム書記長はこれに先立つ8月、韓国の李在明(イ・ジェミョン)大統領の招きにより韓国を公式訪問した。ベトナムと韓国は1992年に外交関係を樹立し、30年後の2022年に包括的・戦略的パートナーシップを締結。韓国はベトナムの最も重要な投資国となっており、両国は2030年までに両国間貿易額1500億USD(約22兆5000億円)達成を目指している。