- 豪産ブルーベリーのベトナム輸出も許可
- 両国の農業協力における大きな成果
- 今後の農産物貿易の拡大に期待
農業環境省は9日、在ベトナム・オーストラリア大使館とともに、ベトナム産ザボン(ポメロ)のオーストラリア輸出と、オーストラリア産ブルーベリーのベトナム輸出の許可について発表する式典を開催した。両国間の農産物貿易における重要な節目となり、農業分野での協力強化が期待されている。
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これによりザボンは、マンゴー、ライチ、リュウガン、ドラゴンフルーツ、パッションフルーツに続いて、オーストラリアへの正式な輸出が許可された6種類目の果物となった。
一方、ブルーベリーは、オーストラリアからベトナムに輸入される7種類目の果物となる。これまでに、ブドウ、オレンジ、ミカン、サクランボ、モモ、ネクタリンがオーストラリアから輸入されている。
ギリアン・バード大使は「今回の市場開放は、両国の農業協力における大きな成果であり、ベトナムの消費者がまもなく新鮮で高品質なオーストラリア産ブルーベリーを味わえるようになる」と述べた。オーストラリア産ブルーベリーは、衛生的な栽培環境で生産され、収穫から最短24時間でベトナム市場に届けられるという。
同大使はまた、両国が導入している「2+2」協力メカニズム(双方が同時に2品目の市場開放を進める枠組み)を評価し、今後の農産物貿易の拡大に期待を示した。
現在、ベトナム産ザボンは米国、韓国、ニュージーランドなど世界14か国・地域に輸出されている。栽培面積は2015年の5万haから2025年には10万ha超に拡大する見通しで、年間生産量は約100万t、2024年の輸出額は約6000万USD(約92億円)に達した。