- 水上観光インフラ整備プロジェクト展開
- ハン川を中心に船着場や景観空間など整備
- 水上交通と観光インフラを一体的に整備
南中部地方ダナン市人民委員会は、観光不動産開発を手掛けるサングループ(Sun Group)傘下のハロン・サン(Ha Long Sun)を、水上観光インフラ整備プロジェクトの投資主体として正式に承認した。投資総額は約9兆8810億VND(約560億円)で、事業期間は50年間となる。
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同プロジェクトは、ハン川を中心に現代的な船着場や観光船、景観空間を整備し、水上交通と観光の融合を図るものだ。観光資源の多様化を通じて、ダナン市の新たな都市ブランドを形成し、同時に陸上交通の混雑緩和にも寄与することが期待されている。
開発は2025年から2031年にかけて2段階で進める。初期段階では、ハン川沿いに複数の船着場や付帯施設を整備し、観光船の導入や夜間照明演出、リバーショーなどの観光プログラムを展開する。次の段階では、ビンディエン川、コーコー川、カムレ川に新たな船着場や公園を建設し、水上観光ネットワークを市内全域に拡大していく。
同市人民委員会のホー・キー・ミン副主席は、「この事業は都市の持続的成長に向けた重要なステップで、水上交通と観光インフラを一体的に整備することで、ダナン市を『河川都市』として再定義する」と述べた。
サングループはこれまでにも、全国各地でリゾート開発や観光インフラ整備を通じて地域経済の発展を牽引してきた。今回のプロジェクトは、同社の都市観光戦略の一環として、ベトナム中部における観光ハブ化をさらに加速させるものとなる。