インターネット接続の性能評価ウェブサイト「スピードテスト(Speedtest)」を運営する米オークラ(Ookla)はこのほど、2025年1～6月期のベトナム通信接続レポートを発表した。

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　レポートによると、ベトナム郵便通信グループ(Vietnam Posts and Telecommunications Group＝VNPT)傘下ビナフォン(Vinaphone)の第5世代移動通信システム(5G)速度は国内で最も速く、国防省傘下の携帯通信大手ベトナム軍隊工業通信グループ(ベトテル＝Viettel)やモビフォン(Mobifone)の通信速度を上回った。

　ビナフォンのスピードスコア(Speed Score)は78.11で、平均ダウンロード速度は594.16Mbpsと高水準だった。一方、ベトテルは421.61Mbps、モビフォンは306.5Mbpsにとどまった。ビナフォンのアップロード速度は55.37Mbps、遅延(レイテンシー)は30msだった。

　また、ビナフォンはユーザー評価でも首位となり、「最も好まれる通信事業者」として5点満点中4.08点を獲得した。これは国内の主要通信事業者3社の中で最も高いスコアとなっている。

　ベトナムの通信速度は、国際的にも評価を高めている。2025年9月のスピードテスト・グローバル・インデックス(Speedtest Global Index)では、ベトナムはモバイルダウンロード速度で世界13位、固定通信で11位に入った。

　さらに、スピードテスト・アワード(Speedtest Awards)の2025年上半期版では、ベトテルがモバイルネットワーク速度で世界3位につけた。5G速度では、ビナフォンが世界2位となり、アラブ首長国連邦(UAE)の通信大手イーアンド(e&)に次ぐ順位だった。