地場系コングロマリット(複合企業)ビングループ[VIC](Vingroup)傘下のビンファスト(VinFast)は、小型電気自動車(EV)「VF 3」の販売価格を2億9900万VND(約178万円)から3億0200万VND(約180万円)に引き上げた。

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　価格調整に伴い、装備品も一部アップグレードされる。同社公式サイトでは、装備品に関する情報がまだ更新されていないが、販売代理店が投稿した画像から装備内容の変更が確認できる。

　アップグレード版「VF 3」では、新デザインのステアリング・ホイール(ハンドル)を採用した。2つの開口部で握りやすさが向上し、ハンズフリー通話ボタンも備える。

　さらに、車載インフォテインメントでは、「アップル・カープレイ(Apple CarPlay)」と「アンドロイド・オート(Android Auto)」機能に新たに対応した。インドネシアで販売されているモデルでは、既に搭載されており、国内ユーザーから追加搭載の要望が多かった。

　インフォテインメントのモニター画面は、従来と同じ10インチで、外観や画面の配置も変わっておらず、「アップル・カープレイ」と「アンドロイド・オート」に対応した以外は大きな変化はないとみられる。

　外装、内装レイアウト、パワートレインにも変更はない。モーター出力は30kW、LFP電池容量は18.64kWhで、航続距離は約215km。急速充電に対応し、10～70％を36分で充電できる。

　価格調整後も「VF 3」は、依然として購入しやすい価格帯のEVモデルとなっている。「VF 3」は10月に4600台超を販売し、国内販売台数で首位をキープした。1～10月期の販売台数は3万6000台を超え、今年のベトナムで最量販車種となる可能性が高い。