ホーチミン市人民評議会は、第4トゥーティエム橋案件の投資方針を承認した。同案件は、投資総額5兆0630億VND(約300億円)超で、市南部と中心部、アンカイン街区(旧トゥードゥック市)にあるトゥーティエム新都市区のアクセス強化と交通渋滞の緩和を目的とする。

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　同案件は公共投資方式で実施され、ホーチミン市交通工事建設投資プロジェクト管理委員会が事業主体を務める。投資額の内訳は、用地補償・再定住費が約1兆3850億VND(約82億円)、橋梁建設など工事費が約3兆6790億VND(約220億円)となる。

　計画によると、住民の移転や支援などの用地補償は2026年1～3月期から2027年1～3月期に実施される。着工時期は2026年10～12月、完成時期は2028年10～12月を予定している。

　第4トゥーティエム橋は、第2タントゥアン橋とグエンバンリン(Nguyen Van Linh)通りの交差点を起点とし、トゥーティエム新都市区のグエンコータック(Nguyen Co Thach)通りに至る全長約2.16kmの橋で、橋梁部分は約1.635km。8車線(自動車6車線、混合2車線)で、設計速度は60km/hとなっている。

　現在、市南部と中心部の交通は既存の橋梁に集中している。第4トゥーティエム橋の整備により、東南方向の新たな交通軸が形成され、既存の橋梁の混雑緩和が期待される。

　同橋はアンフー立体交差点、国道50号線、環状2号線、環状3号線などとも連結し、都市交通ネットワークの強化に寄与する見通しだ。トゥーティエム新都市区の発展にあわせ、ホーチミン市の都市成長を支える重要インフラになると期待されている。