日本の現金出資リアリティ番組「￥マネーの虎」をモデルにしたベトナムの人気番組「シャークタンク・ベトナム(Shark Tank Vietnam)」が10年間の放送を経て終了した。同番組のプロデューサーのレ・ハイン氏は、番組の外部でリスクが発生し、解決策を打ち出せなかったと話した。

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　ハイン氏は番組の誕生から打ち切りまでの経過について、「国内の起業家を求める声に応じて2016年に番組がスタートした。当初は大胆なイノベーションで市場に新たな価値を創造していたものの、時が経つにつれて情熱が失せ、市場が厳しくなると多くの人が安全策を取るようになった」と振り返った。

　シャークタンク・ベトナムは7シーズンにわたって放送され、数百万人の視聴者を集めた。13分野で300組以上の起業家が番組に登場した。ただ、一部の投資家が事業活動や個人投資活動に関連する法的トラブルを引き起こしている。

　番組に出演していた、実業家として知られる「シャーク・ビン」ことグエン・ホア・ビン氏は10月、暗号資産プロジェクト「アンテックス(Antex)」を利用して投資家の資金を不正流用した疑いで逮捕された。その前には、イーグループ(Egroup)会長で「シャーク・トゥイ」ことグエン・ゴック・トゥイ氏も詐欺・資産横領容疑で逮捕されている。