畜産、食品・飲料、小売、鉱山採掘を手掛ける民間複合企業マサングループ[MSN](Masan Group)傘下のマサンハイテク材料[MSR](Masan High-Tech Materials)は、東北部地方タイグエン省のヌイファオ(Nui Phao)鉱山周辺における探査・採掘エリアの拡大戦略を発表した。
![]() (C) Thanh Nien |
タングステン資源の追加と探査計画
国家鉱物計画の試算によると、拡張されたヌイファオエリアとヌイチエム(Nui Chiem)エリアには約1億1500万tの多金属タングステン資源が眠っていると推定され、MSRの採掘・加工活動を今後20~30年維持する基盤となる。
現在、同社は年間約350万tのタングステン鉱石を採掘している。既存鉱山に隣接するヌイファオ拡張エリア(面積42.9ha)は、5月20日に農業環境省によって鉱業権非競売エリアに指定され、現在は同省傘下ベトナム地質鉱物局が探査計画を審査している。
また、6月10日には、MSRの完全子会社であるヌイファオ鉱産採掘加工(Nui Phao Mining=NPMC)が、ヌイチエムエリア(面積約1000ha)における鉱物探査ライセンス付与を検討する唯一の適格機関に選定された。
酸化タングステンの生産能力拡大
MSRは高度加工タングステン製品の需要増加を受け、酸化タングステン(WO3)の生産能力を現在のAPT(タングステンの中間製品であるパラタングステン酸アンモニウム)生産能力と同等の8000t以上に拡大する計画だ。既存のインフラを活用することで、多額の新規投資を抑えて拡張できると見込まれる。
タングステンは人工知能(AI)や半導体、航空宇宙などのハイテク産業に不可欠な素材だ。中国以外のサプライチェーン多様化が進む中、MSRは今回の資源追加と生産拡大によりキャッシュフローを創出することを目指している。





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