ベトナム発の米国および欧州向けの海上コンテナ運賃が急騰し、国内の輸出企業の利益を大きく圧迫している。米国の関税引き上げを懸念した駆け込み需要や、中東情勢による運航コスト上昇が主な要因だ。
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米国向け運賃が前年同期比2倍に
国際物流取引所のファータ(Phaata)によると、ホーチミン市から米国への40フィートコンテナの運賃は約8000~1万USD(約130万~162万円)となっている。温度管理が厳格な冷凍コンテナの運賃はさらに高く、前月比+30~40%上昇し、前年同期比2倍に跳ね上がった。
ベトナム水産加工輸出協会(VASEP)によると、極東から北米西海岸への運賃は1か月で+約67%上昇しており、物流費がかさむ水産物輸出への影響が懸念されている。
運賃高騰の背景
運賃急騰の主な背景には、米国の新たな関税政策の施行を前に、輸入業者が在庫確保を急ぐ駆け込み需要がある。また、紅海での商船攻撃を避けるための喜望峰ルートへの迂回が長期化し、船舶の稼働効率が低下していることや、深刻なコンテナ不足も一因だ。さらに、中東情勢を背景とした燃料価格の上昇により、海運各社が燃料サーチャージを追加していることも輸送コストを押し上げている。
近隣市場への輸出シフト
輸送費の増加分は製品価格に転嫁される恐れがあり、青果輸出会社のビナT&Tグループ(Vina T&T Group)などの企業は買い手と運賃負担の交渉を急いでいる。
一方で、ベトナムコーヒー・カカオ協会(Vicofa)は、運賃が下落傾向にある日本や中国、韓国、東南アジア諸国連合(ASEAN)など近隣のアジア市場への輸出拡大を推奨している。実際に水産物や木材などの業界では、輸送費リスクを軽減するため、中国やASEAN市場などへのシフトを強化する動きが目立っている。







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