国際エネルギー機関(IEA)が発表した「グローバルEVアウトルック2026(Global EV Outlook 2026)」によると、ベトナムは2025年の新車販売に占める電気自動車(EV)の比率が約40%に達し、タイやインドネシアを抑えて東南アジアで首位となった。
![]() (C) Newone / Wikimedia Commons / CC BY-SA 4.0 |
ベトナムのEV販売比率は2020年時点でほぼゼロだったが、近年急速に拡大しており、世界平均の25%や欧州諸国の水準を上回っている。
地場メーカーの躍進と製品展開
普及をけん引するのが、不動産開発を中核とする民間複合企業ビングループ[VIC](Vingroup)傘下のEVメーカーであるビンファスト(VinFast)だ。
同社の納車台数は2025年に前年の2倍の17万5099台に達し、国内EV市場で大きなシェアを占めた。「VF 3」や「VF 5」など手頃な価格の小型EVに加え、スポーツ用多目的車(SUV)や多目的車(MPV)、商用車など幅広い車種展開で需要を取り込んでいる。
ビンファストはインドネシアでも販売を拡大するなど、海外展開も加速している。同社はEV購入の価格面でのハードルを下げることにも貢献している。インドネシアでは、ベトナムから輸入されたビンファスト製EVが2025年のEV販売台数の10%超を占め、平均価格は内燃機関車よりも約15%低い水準となっている。
充電インフラ整備と今後の見通し
ビンファストは、ベトナム全国に約450か所のサービス拠点を展開している。また、同社のEV充電インフラ整備を手掛けるV-GREENグローバル充電スタンド開発会社(V-GREEN)は、15万口超の充電ポートを設置している。
さらに、日本のエネオス(ENEOS)が出資する石油・ガソリン小売最大手ペトロリメックス[PLX](Petrolimex)やPVオイル[OIL](PV Oil)などとの連携や、政府の登録料免除措置も普及を後押しした。
IEAは、ベトナムのEV販売比率が2035年までに80%超に達すると予測している。
ドイツの市場調査会社スタティスタ(Statista)は、燃料価格の上昇や環境意識の高まりが需要を支えているとし、ベトナム自動車工業会(VAMA)はベトナム国内のEV保有台数が2028年までに100万台、2040年までには350万台規模に拡大すると見込んでいる。







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