ベトナム映画「走れロム」、日本公開日を7月9日に変更 予告編解禁

2021/05/13 06:00 JST配信

 ベトナム映画「走れロム(原題:Rom)」の日本公開日が、当初予定の6月11日(金)から7月9日(金)に変更となった。これは、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の感染拡大に伴う対応。また、12日に予告編が解禁された。

(C) 2019 HK FILM All Rights Reserved.
(C) 2019 HK FILM All Rights Reserved.

 「走れロム」は、チャン・タン・フイ監督の長編デビュー作にして、第24回釜山国際映画祭ニューカレンツ部門最優秀作品賞を受賞するなど、多くの映画祭で高い評価を受けた。

 ハイリスク・ハイリターンの違法くじの予想を立て、賭け屋との橋渡し「走り屋」を生業としている孤児の少年、ロム。予告編では、同じ境遇に立つ同業者のライバルであるフックと激しく競い合いながら、ホーチミン市の狭い路地や大通りを縦横無尽に駆け巡る姿が疾走感あふれる映像で活写されている。ベトナムでは庶民の生活の一部になっている「闇くじ」に翻弄される人々の様子も悲哀をにじませリアルに映し出している。

 社会主義国家のベトナムで顕在化させたくない「闇くじ」を描いたことで、当局の検閲が入り、修正を余儀なくされた「走れロム」。2020年3月にベトナム国内での上映が許可されたが、新型コロナの影響で公開が延期され、同年9月にようやく公開に至った。苦境を乗り越え迎えたベトナムでの公開は、ロングランヒット中だったクリストファー・ノーラン監督の超大作「TENET テネット」を興行成績で上回り、驚くべきヒットを記録した。

 過酷な環境下、必死に生き抜く主人公ロムを監督の実弟でもあるチャン・アン・コアがエネルギッシュに体現。「青いパパイヤの香り」や「ノルウェイの森」で知られる名匠トラン・アン・ユンがプロデューサーとして参加し、編集はアピチャッポン・ウィーラセタクン監督作品を手がけるタイの名編集者リー・チャータメーティクン、音楽は河瀬直美監督「朝が来る」など国際的に活躍するトン・タット・アンが担当する。

 前売鑑賞券は5月14日(金)発売。特典は作品にちなんで「本物のくじ」となっている。劇場窓口で前売り券1枚につき、宝くじ(第2504回東京都宝くじ)1枚が付いてくる(数量限定)。宝くじ付き(&オリジナルポストカード)で税込み1500円となる。

 「走れロム」は7月9日(金)ヒューマントラストシネマ渋谷ほか全国順次公開。

 詳細は公式サイトを参照。

【ストーリー】

活気に満ちたサイゴンの路地裏にある古い集合住宅。住民たちは投資家を装う詐欺師の債権者から多額の借金を背負い、アパートを維持するため大金が当たる「闇くじ」に熱中している。14歳の孤児ロムは、そこで宝くじの当せん番号を予想し「賭け屋」に繋ぐ「走り屋」として生計を立てていた。地上げ屋から立ち退きを迫られている裏町の住民たちを救うため、生き別れになった両親を捜すため、ロムはライバルの走り屋フックと競り合いながら、巨額の当せん金が手に入る危険な違法くじで一攫千金の賭けに出る――!

【予告編】

【ポスター】

(C) 2019 HK FILM All Rights Reserved.

[2021年5月12日 ベトジョーニュース A]
※VIETJOは上記の各ソースを参考に記事を編集・制作しています。
© Viet-jo.com 2002-2025 All Rights Reserved 免責事項

この記事の関連ニュース

 日本で絶賛公開中のベトナム映画『走れロム(原題:Rom)』が、広島県福山市の映画館「福山駅前シネマ
 2020年9月にベトナムで公開され、今年7月9日には日本でも公開予定のベトナム映画「走れロム(原題:Rom)
 7月9日(金)に日本で公開されるベトナム映画「走れロム(原題:Rom)」の劇場公開に先駆け、28日に特別先
 7月9日(金)に日本で公開されるベトナム映画「走れロム(原題:Rom)」の劇場公開に先駆け、6月28日(月)
 ベトナム映画「走れロム(原題:Rom)」が、6月11日から日本で公開される。同日からヒューマントラスト
 ベトナム映画「走れロム(原題:Rom)」が、6月に日本で公開される。ヒューマントラストシネマ渋谷ほか
 第24回釜山国際映画祭(24th Busan International Film Festival=BIFF)が、10月3日から12日にかけて韓...
 第24回釜山国際映画祭(24th Busan International Film Festival=BIFF)が、10月3日から12日にかけて韓...

新着ニュース一覧

 北部紅河デルタ地方ニンビン省ザーバン村にあるランバン(Lang Van)教区は8日、約10年の建設期間を経て...
 世界中の伝統料理などを紹介するグルメサイト「テイストアトラス(TasteAtlas)」はこのほど、2025年版「...
 世界最大の旅行プラットフォーム「トリップアドバイザー(TripAdvisor)」は、世界6か国(米国、英国、フ...
慣れない海外生活、急病や事故
何かあってからでは遅い!
今すぐ保険加入【保険比較サイト】
 グエン・バン・フアンさん(男性・40歳)は毎週、東北部地方クアンニン省からハノイ市まで100km以上の道...
 国会は11日、ホーチミン市に自由貿易区を設立して投資を誘致し、地域経済の中心地とするための特別制度...
 国会は10日、改正刑事判決執行法および拘留・勾留・居住地制限措置に関する法律を含む、司法に関連する...
 国会は10日、◇汚職防止法の一部を改正・補足する法律、◇改正国会・人民評議会監視活動法、◇国民対話法...
 財政省傘下統計局(NSO)が発表したデータによると、2025年1~11月期に全国で新規設立された企業は前年同...
 韓国の製薬会社である緑十字ホールディングス(GC Holdings=GC)はこのほど、ハノイ市で健康診断施設「G...
 ベトナム自動車工業会(VAMA)の発表によると、2025年11月におけるVAMA加盟企業とVAMA非加盟企業を合わせ...
 国会は10日、◇改正民間航空法、◇改正建設法、◇改正計画法の交通・インフラ関連の法律3本を可決した。 ...
 国会は10日と11日、社会・経済分野に関する14本の法律を可決した。可決された法律は以下の通り。 ◇...
 国家証券委員会(SSC)は10日、財政省が「暗号資産取引市場管理委員会」を設立したと発表した。同委員会...
 国会は11日、北部紅河デルタ地方バクニン省で計画されているザービン国際空港建設プロジェクトの投資方...
 日本の環境省は、ベトナム農業環境省とコ・イノベーションのための透明性パートナーシップ(PaSTI)を通...
トップページに戻る