外国人の個人所得税免除条件を明確化、二重課税回避協定の新通達

2026/07/13 05:01 JST配信

 財政省が新たに発出した通達第95号/2026/TT-BTC(7月1日施行)により、ベトナムで働く外国人が個人所得税(PIT)の免除を受けるための3つの条件が規定された。

イメージ画像
イメージ画像

個人所得税免除の3条件

 同通達第34条によると、ベトナムと二重課税回避協定を締結している国や地域の居住者である外国人が、ベトナムでの勤務により得た所得について、以下の3つの条件を全て満たした場合、当該所得は居住国でのみ課税され、ベトナムでのPITは免除される。

◇課税年度の開始または終了を含む12か月間におけるベトナムでの滞在日数が183日未満であること。

◇雇用主がベトナムの居住者ではなく、給与をベトナムの居住者が負担していないこと。

◇給与が、雇用主がベトナムに有する恒久的施設から支払われていないこと。

 これらの条件を1つでも欠く場合、ベトナムは発生した給与所得に対して課税権を有する。

実質的な雇用主と居住地の決定

 関連して、税務機関が実質的な雇用主を判断する際は、労働者が生み出した成果物に対する権利の所在、労働に関する責任とリスクの所在、労働者への指示や業務用ツールの提供の有無、労働場所の管理権限などを総合的に考慮する。

 また、同通達では、個人が両国の居住者となる場合に、居住地を決定する優先順位についても規定している。◇恒久的な住居、◇経済的・個人的関係の密接さ、◇滞在日数の多さ、◇国籍の順で判断され、それでも決定できない場合は両国当局の相互協議により解決する。

 同通達は、二重課税回避協定や相互協議手続き(Mutual Agreement Procedure=MAP)、事前確認制度(Advance Pricing Agreement=APA)の適用指針を示すもので、同省の通達第205号/2013/TT-BTCと通達第45号/2021/TT-BTCに代わって適用される。


© Viet-jo.com 2002-2026 All Rights Reserved 利用規約 免責事項

新着ニュース一覧

 商工省傘下国家競争委員会は、シンガポール系配車アプリ大手グラブ(Grab)の現地法人グラブベトナム(Gra...
 ポスト印象派を代表するオランダの画家フィンセント・ファン・ゴッホの作品をテーマにした多感覚型イン...
 英国のタイムアウト誌(Time Out)が発表した「2026年の世界ベストストリートフード都市(The world’s bes...
慣れない海外生活、急病や事故
何かあってからでは遅い!
今すぐ保険加入【保険比較サイト】
 烈士(戦死者)の遺骨の捜索・収集は、ほとんどの場合、ほんのわずかな手がかりから始まる。その手がかり...
 デジタル旅行プラットフォーム「アゴダ(Agoda)」を運営するアゴダ・カンパニー(Agoda Company、シンガ...
 世界ラーメン協会(WINA)によると、2025年におけるベトナムのインスタントラーメン(即席めん)需要は、前...
 観光不動産開発を中核とする地場系コングロマリット(複合企業)サングループ(Sun Group)傘下のサン・フ...
 みずほ銀行が出資する元国営4大銀行のベトコムバンク[VCB](Vietcombank)
 世界3大ミスコンの一つである「ミス・ワールド(Miss World)」の第73回(2026年)大会が、8月8日から9月5...
 チャン・タイン・マン国会議長はハノイ市で5日、ベトナムを公式訪問中のタイのソポン・ザラム下院議長...
 不動産開発を中核とする民間複合企業ビングループ[VIC](Vingroup)子会社
 ホーチミン市警察は5日、著作権・著作隣接権侵害の容疑で、歌手のグエン・ティ・ヒエン容疑者(女)と、...
 ホーチミン市上級人民裁判所は5日、同市人民委員会傘下の金・宝飾品大手であるサイゴンジュエリー(Saig...
 南中部地方ダナン市ホイアン街区(phuong Hoi An、旧クアンナム省ホイアン市)の世界文化遺産である旧市...
 ベトナムの情報通信(IT)最大手FPT情報通信[FPT](FPT Corporation)グルー
トップページに戻る