テノックス、ベトナムのコンクリートパイル製造工場を買収へ

2025/07/31 04:10 JST配信
  • 敷地面積約4.7万m2、生産能力約25万t
  • 11月に事業譲渡完了、操業開始の予定
  • 自社一貫体制を海外市場で展開

 コンクリートパイル・鋼管パイルの販売および杭打工事の請負などを手掛ける株式会社テノックス(東京都港区)は6月23日、地場シノ・パシフィック・コンストラクション・コンサルタンシー(Sino-Pacific Construction Consultancy、ホーチミン市)との間で、コンクリートパイル製造工場に関する買収合意覚書(MOU)を締結した。

(C) テノックス
(C) テノックス

 工場は南部地方タイニン省(旧ロンアン省)に立地する。工場の敷地面積は約4万7000m2、生産能力は約25万tとなっている。9月に譲渡契約書を締結した後、11月に事業譲渡を完了し、操業を開始する予定だ。

 買収により、日本の設計提案から施工までの自社一貫体制を海外市場で展開し、日本品質の高性能な杭製品および信頼性の高い施工技術を提供することで、新たな成長基盤とすることを目指す。コンクリートパイル製造の事業規模は、売上高約16億円、純利益8000万円を見込んでいる。

 また、コンクリートパイル製造市場へ参入し、既存のローカル顧客ネットワークを取り込むとともに、ローカル顧客ネットワークを活用して、テノックスが日本で保有する地盤改良などの多彩な工法を展開する。

 テノックスは2015年にベトナム子会社のテノックス・アジア(TENOX ASIA)を設立した。2024年には施工会社を買収し、自社施工体制を整えている。同社は今回の買収を通じて、設計提案・販売・製造・施工の全プロセスにおいてバリューチェーンを内製化するとともに、相乗効果を創出し、持続的な成長を図っていく。

[2025年7月30日 株式会社テノックスニュースリリース A]
※VIETJOは上記の各ソースを参考に記事を編集・制作しています。
© Viet-jo.com 2002-2025 All Rights Reserved 免責事項

この記事の関連ニュース

 基礎工事に特化した建設事業を営む株式会社テノックス(東京都港区)は、ベトナム建設市場の開拓と将来戦...

新着ニュース一覧

 生殖補助医療(ART)による出産と人道的目的による代理出産の条件に関する政令第207号/2025/ND-CP(10月1...
 地場投資ファンドであるチュオンホアンロン・ファンド(Truong Hoang Long Fund)は、オービット・テクノ...
 ブイ・タイン・ソン副首相 兼 外相は29日、タイの首都バンコクでタイのマーリット・サギアムポン外相と...
慣れない海外生活、急病や事故
何かあってからでは遅い!
今すぐ保険加入【保険比較サイト】
 ハノイ市オーチョズア街区(旧バーディン区タインコン街区)のマイアイントゥアン(Mai Anh Tuan)通り254...
 ベトナムIT最大手FPT情報通信[FPT](FPT Corporation)は30日、同社グループ
 ハノイ市のノイバイ国際空港によると、2025年1~6月期における第2ターミナル(T2)の国際線の利用者数は7...
 労働傷病兵社会省が発表した2025年の祝日・休暇スケジュールによると、2025年の建国記念日は8月30日(土...
 林芳正内閣官房長官は29日午後2時10分から約30分間にわたり、日本を訪問していたドー・バン・チエン ベ...
 東急株式会社(東京都渋谷区)は、地場大手住宅デベロッパーのナムロン投資[NLG
 コンクリートパイル・鋼管パイルの販売および杭打工事の請負などを手掛ける株式会社テノックス(東京都...
 歯科関連製品の開発・製造・販売を手掛ける株式会社歯愛メディカル(石川県能美市)は、歯科医院や歯科技...
 プリント基板などの設計・製造販売および付随業務の電子関連事業を手掛ける株式会社メイコー(神奈川県...
 キーオピニオンリーダー(Key Opinion Leader=KOL)やキーオピニオンコンシューマー(Key Opinion Consum...
 半導体や人工知能(AI)分野の研究開発を手掛けるVSAPラボ(VSAP LAB)は28日、南中部地方ダナン市の第2ソ...
 レーザー製品の製造・販売を手掛ける世界最大級の企業である米国のコヒレント(Coherent)は28日、東南部...
トップページに戻る