- ベトナムで販売するトヨタのMPVは4車種に
- 「イノーバ・クロス」への切り替え進む
- 「イノーバ」の販売台数大きく落ち込む
トヨタベトナム(TMV)は、多目的車(MPV)「イノーバ(Innova)」の販売を終了したと明らかにした。同車種はすでに公式ウェブサイトからも削除されている。
![]() (C) tuoitre |
これにより、今後ベトナム市場で販売されるトヨタのMPVは、◇「イノーバ・クロス(Innova Cross)」、◇「ヴェロッツ・クロス(Veloz Cross)」、◇「アバンザ・プレミオ(Avanza Premio)」、◇「アルファード(Alphard)」の4車種に絞られる。
「イノーバ」は旧世代モデルで、より新しく、デザイン性と利便性を高めた「イノーバ・クロス」への切り替えが進んでいる。従来は並行販売されていたが、近年は「イノーバ」のベトナムでの販売台数は大きく落ち込んでいた。
2025年1~7月期における「イノーバ」の販売台数は232台にとどまり、MPV市場で最下位となった。一方、「イノーバ・クロス」は4162台を販売し、三菱自動車の「エクスパンダー(Xpander)」に次ぐ2位につけている。
インドでは依然としてディーゼルエンジン搭載の「イノーバ・クリスタ(Innova Crysta)」が一定の支持を得て、販売が続いている。しかし、ベトナムでは需要低迷を背景に、「イノーバ」から「イノーバ・クロス」への切り替えが必然となった。