- 北部3か所目、国内14か所目の工場
- 新工場は年間約7.5億食を生産
- 2027年1月の稼働開始を予定
エースコックベトナム(Acecook Vietnam)はこのほど、北部紅河デルタ地方フンイエン省の第2タンロン工業団地内で新工場「タンロン工場」の着工式を開催した。同社にとって北部で3か所目、国内で14か所目の工場となる。
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新工場は敷地面積10haで、即席めんや加工製品を生産する5本の生産ラインを備え、年間約7億5000万食を生産する。投資総額は2兆2000億VND(約126億円)。稼働開始は2027年1月を予定している。
同社の金田啓生社長は着工式で、「新工場は新たな成長段階を象徴するもの。エースコックベトナムは、生産ラインの近代化、供給能力の強化、グリーン転換とデジタル化の推進を目指している」と述べた。
新工場では、先進的な生産・運営技術の導入や再生可能エネルギーの活用、環境配慮型素材の使用に取り組む方針だ。また、スマート管理と自動化の推進により、生産効率の最適化を図る。
エースコックベトナムは現在、北部でフンイエン工場(従業員1200人超)とバクニン工場(同680人超)の2工場を運営している。フンイエン工場では即席めんや春雨を、バクニン工場ではフォー(Pho)やブン(Bun)など米製品を生産しており、日本向け輸出基準にも対応している。
同社は、設立から約30年にわたりベトナムの即席めん市場をリードしてきた。今後も「Cook Happiness(食を通じて幸せを届ける)」の理念のもと、高品質で安全、かつベトナム人の嗜好に合った製品づくりを進めていく考えだ。