電線・ケーブルや電力機器部品、巻線などの製造販売を手掛けるSWCC株式会社(旧商号：昭和電線ホールディングス株式会社、神奈川県川崎市)のグループ会社で、電線・ケーブルを中心に取り扱う日本国内総合商社の株式会社SDS(神奈川県川崎市)は、競争力の向上を目的として、ベトナムを代表する大手電線・巻線メーカーであるサコム・ワイヤー・アンド・ケーブル(SACOM Wires and Cables、東南部地方ドンナイ省)と日本総代理店契約を締結した。11月よりサコムが製造するモータ・トランス向け汎用巻線「1-PEW」シリーズの独占販売を開始する。

(C) SWCC

　SDSは、産業機器や電装部品に使用されるモータ・トランス向け汎用巻線を、日本国内を中心に販売している。汎用巻線のラインナップを拡充し、安定供給と品質保証体制の強化による競争力の向上を目的として、サコムと日本総代理店契約を締結した。

　SDSの多様な販売チャネルと電子商取引(eコマース＝EC)サイト「蛙屋」の利便性を活かした独自の販売力を生かして、2030年までに汎用巻線事業の売上高を2024年実績比約2倍の約60億円に引き上げることを目指す。

　今後は、サコム製品のラインナップ強化と特注品や耐熱仕様のニーズにも対応できる体制を構築する計画だ。