- 両国関係強化の方向性について意見交換
- 国際的・地域的フォーラムで緊密に連携
- 合弁事業がモザンビークの発展に貢献
トー・ラム書記長 兼 国家主席は国家主席府で9日、モザンビーク解放戦線(FRELIMO)党首のフィリペ・ニュシ大統領と会談した。ニュシ大統領は8日から10日までの日程でベトナムを公式訪問した。
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両首脳は会談で、自国の状況を報告し、両国関係をさらに強化するための方向性について意見交換した。双方は、ベトナム共産党とモザンビーク解放戦線の協力関係を推進し、理論的研究活動や経験の共有、幹部育成の支援を両国関係の発展の基盤とすることで一致した。
双方はまた、政治的信頼を強化すべく、党や政府、国会、各省庁などのあらゆるレベルで訪問や交流を増やすほか、国際的・地域的フォーラムで緊密に連携し、相互支援することに合意した。
ニュシ大統領は、両国間の代表的な合弁事業として、ベトナム国防省傘下のベトナム軍隊工業通信グループ(ベトテル=Viettel)の子会社であるベトテル国際投資[VGI](Viettel Global)がモザンビークで展開する「モビテル(Movitel)」を取り上げ、同事業が両国の社会経済発展に大きく貢献していると評価し、モビテルを模範として、両国企業が合弁事業を増やすことを提案した。
双方はさらに、農産物や衣料品、水産物、石炭など、相手国が強みを持つ製品に便宜を図り、カシューナッツ加工や水産加工など、合弁事業の分野を多様化することで一致した。ニュシ大統領は、農業分野におけるベトナムの成果を評価し、ベトナムに対しモザンビークの農業開発を支援するよう要請した。
会談の末、両首脳の立ち合いのもと、ベトナム商工省とモザンビーク鉱物資源エネルギー省との間でエネルギー・鉱物分野における協力に関する覚書が、またベトナム農業農村開発省とモザンビーク海洋・内水・漁業省との間で協力に関する覚書が締結された。
ニュシ大統領はベトナム滞在中、ファム・ミン・チン首相とも会見し、関係促進に努めた。