米国ニューヨークの国連本部で開催中の第79回国連総会ハイレベルウィークに出席するため訪米中のトー・ラム書記長 兼 国家主席はベトナム現地時間25日未明、ウクライナのヴォロディミル・ゼレンスキー大統領と会見した。

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　ラム書記長は会見で、ベトナムは常にウクライナとの伝統的な友好関係と包括的パートナーシップを大切にしているとし、ベトナムの民族解放・南北統一のための闘争、また国家建設における、ウクライナを含む旧ソ連からの多大な支援を銘肝していると述べた。

　書記長はまた、ウクライナとロシアの紛争に懸念を表明し、紛争の終結、平和の回復、人々と重要インフラの安全の保護を望んだほか、各国の独立・主権・領土保全の尊重を含め、国際法と国連憲法の基本原則に従い、紛争は平和的手段によって解決されるべきであるというベトナムの一貫した立場を改めて確認した。

　書記長はさらに、ベトナムは対話を促進し、状況を早期に安定させるための解決策を見つけるプロセスに貢献するほか、紛争が終結すれば、ウクライナの復旧を支援する用意があると述べた。

　ゼレンスキー大統領は、ベトナムの立場を評価し、ウクライナに人道支援を提供したベトナムに謝辞を述べた。大統領はまた、スイスで6月に開かれたウクライナの和平案について話し合う「平和サミット」の宣言をベトナムが支持し、地雷除去など紛争の被害克服を支援することを望んだ。

　双方は、あらゆるレベルの訪問・交流を通じて両国間協力を維持・促進すると共に、両国間の貿易活動を早期に回復するための効果的かつ適切な措置を模索する必要があるとの共通認識を示した。