毎日が拷問・・・悪臭屋敷に頭を抱える近隣住民

2006/05/03 07:14 JST配信

 中部高原地方コントム省にある一軒の家が放つもの凄い悪臭、夜毎聞こえてくる「叫び声」、そして汚水の被害に、近隣住民が悩まされている。中には、耐え切れずに引っ越しして「避難」した家族もいるほどだ。

 この悪臭屋敷に住んでいるのは牛の屠(と)殺業を営むハイン氏一家で、毎日4、5頭の牛を屠殺する。悪臭の元は、牛や外に干してある牛の油などで、近所の住人は「特に暑い日ともなると、この油が鼻も曲がるような悪臭を放つのです。その中で食事をするのは拷問ですよ」と訴える。

 さらにこの屋敷は高台に建っているため、雨季になると、屠殺場からあふれ出た汚水が下方へ流れ、そこにある家々や井戸が浸水。このため、子供達がひっきりなしに病気にかかっている、という家族もいる。そのうえ毎晩午前2時頃になると、包丁やなたを叩きつける音、牛たちの悲痛な鳴き声が響き渡り、近隣住民は常に寝不足状態なのだ。

 住民らは地元自治体に助けを求めたが、回答は得られておらず、住民たちの眠れぬ夜は今日も続いている。

[2006年4月29日 Tien Phong紙 電子版]
※VIETJOは上記の各ソースを参考に記事を編集・制作しています。
© Viet-jo.com 2002-2025 All Rights Reserved 免責事項

この記事の関連ニュース

 ホーチミン市農業農村開発局の2011~2015年における市内の食肉加工システム計画によると、同局は2013年...

新着ニュース一覧

 商工省によると、2025年におけるベトナムの輸出入総額は推定で約9200億USD(約144兆円)となり、過去最高...
 ベトナム建設省は19日、ラオカイ~ハノイ~ハイフォン間鉄道建設事業の第1サブプロジェクトの着工式を...
慣れない海外生活、急病や事故
何かあってからでは遅い!
今すぐ保険加入【保険比較サイト】
 ホーチミン市都市鉄道(メトロ)1号線(ベンタイン~スオイティエン間)を運行する同市メトロ1号線有限会社...
 ある日の午後、60代と思われる男性が、壊れたデュポン(Dupont)製のライターを手に、ホーチミン市チョロ...
 軍事ウェブサイトのグローバル・ファイアパワー(Global Firepower=GFP)が発表した2025年版の世界軍事...
 ファム・ミン・チン首相は20日、ペトロベトナムグループ(Petrovietnam=PVN)のレ・マイン・フン会長を...
 再生可能エネルギー事業を手掛けるイーレックス株式会社(東京都中央区)は、同社が開発を進めている西北...
 一般社団法人日本UAS産業振興協議会(JUIDA)は15日、ベトナムの新たなドローン産業団体であるベトナム低...
 電子機器・電気機械器具の製造・販売を手掛けるコーセル株式会社(富山県富山市)は、海外子会社(非連結...
 ベトナムで初となる軽量軌道交通(LRT)路線が19日、南部メコンデルタ地方アンザン省フーコック特区(島)...
 米国の調査機関World Population Review(WPR)が先般発表した
 ホーチミン市では現在、計1万8613台のタクシーが運行されており、このうち電気自動車(EV)が1万3124台で...
 レ・タイン・ロン副首相はこのほど、「2025~2035年の外国語教育強化計画および2045年までのビジョン」...
 ベトナム国家大学ホーチミン市校(ホーチミン市国家大学=VNU-HCM)の副学長を務めていたグエン・ティ・...
トップページに戻る