ホーチミン市9区の元警察官、グエン・テ・ボーが深夜の路上で大学職員の女性を強姦した事件で、23日、ホーチミン市最高裁判所は被告に対し4100万ドン(約30万円)の損害賠償と懲役7年の判決を下した。
事件が発生したのは2005年8月6日深夜。夜勤に向かう途中だったボーは、同市2区ハノイ通りの路上で道に迷った女性を見つけ、女性の職場である大学まで送ると申し出た。しかし大学の近くに着くとボーは人格を急変させた。人気のない場所に女性を連れ込み、暴力で押さえつけて強姦したのである。ボーは強姦を終え女性に服を着るようにいい、400メートルほど移動したところで、何を思ったのか先ほどの悪戯を再現するかのごとく2度目の強姦をし、その後、ビエンホア橋近くのウォーターワールド・パークの前でようやくこの女性を解放した。
事件後、女性は警察署に被害届を出すとともに、ボーを告訴した。一審では2100万ドン(約16万円)の損害賠償と懲役7年の判決が出たが、女性は不服を訴えて控訴。その結果、23日の最高裁では、懲役7年の刑罰は変わらぬものの、損害賠償を4100万ドンに引き上げる判決が下された。