ホーチミン市クチ郡警察は15日、薬物を使って相手の意識を失わせ金品を奪い取る手段で犯行を重ねていた男女4人のグループを緊急逮捕した。容疑者は東南部タイニン省在住のファム・ティ・チュン(39歳・女)、いずれもクチ郡在住のグエン・バン・カン(25歳・男)、レ・ティ・ファン(50歳・女)、グエン・ティ・ガイ(41歳・女)の4人で、首謀者はチュン容疑者とみられている。
クチ郡ではこの2週間ほどの間に54歳から64歳の5人(うち男性4人、女性1人)が被害に遭い、このうち2人が死亡している。命を取り留めた人の証言によると、知り合ったばかりの男や女からビールや飲み物をすすめられて数口飲んだとたんに意識を失ってしまったという。これらの被害者を受け入れたクチ郡総合病院の医師は、薬物の種類は特定できないが非常に強い毒性のあるものを使った可能性が高いとしている。
警察は各容疑者の自宅を家宅捜索し証拠品を押収した。チュン容疑者は警察の調べに対し、5件の犯行を認めている。