ベトナム×日本のすれ違いを乗り越える組織創り ～1万名のデータから見えた傾... (PR)

　メコンデルタ地方ドンタップ省タムノン郡警察は19日、8か月前に強盗被害に遭った同省タンホン郡在住の物乞いグエン・バン・クンさん(男性・87歳)に、奪われた金品、およそ2億1760万VND(約105万円)相当を返却した。

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　返却されたのは、24金の指輪56個、18金の指輪1個、18金のブレスレット1本、18金のネックレス1本と現金5396万VND(約26万円)で、ゴールドは合わせて約225gとなる。

　40年前から物乞いで生計を立てているクンさんは、まとまった現金が手に入るとゴールドを購入して、いつもズボンのポケットに入れて持ち歩いていた。しかし2013年12月21日の夜、タムノン郡にあるタムノン市場で寝ているところを強盗5人に襲われ持っていたゴールド全てを奪われてしまった。警察の事情聴取でクンさんは、奪われたゴールドは約938gにも上るが、ずっと前に購入したため宝飾店の領収書もなく、証明はできないと話していたという。

　物乞いで一般の人以上に「貯金」していたクンさんは、「金持ちの物乞い爺さん」として全国で一躍有名人となった。これにより、クンさんの物乞いビジネスは伸び悩んでいるようだが、じっとしていることもできない彼は今でも毎日、近くの市場に足を運んでは物乞いを続けている。