北中部地方タインホア省ビムソン町でこのほど発生した新生児殺害事件で、警察は28日、調査を経て新生児の父方の祖母であるファム・ティ・スアン容疑者(65歳、紅河デルタ地方タイビン省在住)を犯人として特定し、逮捕したことを明らかにした。
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この事件は、孫娘の世話をするため息子の自宅に滞在中の同容疑者が、生後20日の孫娘を自らの手で殺害し、誘拐されたと見せかけて遺体を遺棄したというもの。
同容疑者は事件当日、息子が外出中、義理の娘が台所で家事をしている間に孫娘を殺害し、ベッドの下に遺体を隠した。その後、「家の前でバイクに乗った男女2人から暴力を受け、孫娘を連れ去られた」と言いふらし、家族と共に警察に届け出た。
遺体は毛布に包んで息子の名前と携帯電話番号を書いた荷袋に入れ、翌日に家から300m離れたごみ置き場に捨てた。
警察は他に目撃者がいないことや、同容疑者の話に矛盾があることに目をつけ、同容疑者に対して取り調べを行った。同容疑者は、「占い師からあの子が家族に悪運をもたらし、あの子が生きれば私は死ぬと言われたため殺害した」と供述している。
女児の遺体は27日午前、自宅から10km離れたタインホア省タインホア市ドンソン街区のごみ処理場で廃品回収の女性に発見された。警察は事件の全容を把握すべく、引き続き裏付け捜査を進めている。