北中部地方タインホア省ランチャイン郡ドンルオン村にあるドンルオン小学校で3日午前8時45分ごろ、不審な男が校内に侵入して生徒5人と教師1人の計6人を刃物で刺すという事件が発生した。
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これにより、小学5年生のL・H・P君が頭部、胸部、腕を刺されて死亡。さらにP君を助けようと男に対抗した担任と、現場に居合わせた生徒4人が重軽傷を負った。
校内に侵入しP君らを襲ったドー・マイン・チエウ・ミン容疑者(25歳、同村在住)は同日、現場から4km離れた山中で逮捕された。
ミン容疑者とP君一家は隣人同士だった。情報筋によると、数年前にP君の父親であるL・V・Tさんが「自分はHIVに感染している」と嘘を付いて同容疑者に赤色の液体を浴びせたことがあった。この悪質ないたずらから、同容疑者はTさんに対して恨みを持っていた。
今回の事件が起きる直前、Tさん宅では窃盗事件がたびたび発生し、Tさんはミン容疑者が犯人だとして罵っていた。これがきっかけで恨みが殺意に変った同容疑者は、Tさんの息子であるP君を標的として恨みを晴らそうとしたものと見られる。
なお、麻薬検査の結果は陰性だった。警察は医療機関に同容疑者の精神鑑定を依頼している。