南中部沿岸地方ダナン市を流れるハン川で17日、橋から飛び降りて自殺を図ろうとした男性を通りすがりの外国人が救出するという出来事が発生した。同市では最近、寒波が流れ込んでおり、気温が17度まで低下する日もある。この日は川の水も冷たく、もし流されていたら、溺死は免れなかっただろう。
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自殺を試みた男性が流されて溺れそうになった瞬間、通りすがりの外国人男性が川に飛び込んだ。2人は小舟に引き揚げられ、外国人男性は溺れていた男性に人工呼吸をして救命措置を施すと、名前も告げることなく、その場から立ち去った。
その様子を撮影した動画がインターネット上に投稿されると、勇気ある外国人男性を称えるコメントで溢れかえった。地元新聞はその後、この外国人男性がイスラエル人のM・Kさんであることを突き止めた。
Kさんは、「お客さんとの待ち合わせ場所に向かう途中、飛び降り自殺の現場を目撃した。男性は泳げない様子で今にも溺れそうだったため、躊躇することなく川に飛び込んだ。人工呼吸を施している間にも、多くの市民から感謝の言葉を投げかけられたため、とても感動した。自分の行いを誇りに思っている」と語った。
イスラエル北部のナザレ市近郊にある小さい町で生まれたKさんは、世界各地を回っていたが、2年前にダナン市を訪れ、この地の美しさと親しみやすい人々に心を打たれて、ダナンを第2の故郷として移住し、現地でビジネスも始めた。
Kさんは、「今は新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の影響もあり、経営は難航しているが、今後もダナンで頑張っていきたい」と前向きな姿勢を示した。