2月末、ハノイ市にあるマンションの13階のベランダから3歳の女児が転落した事故で、危険を顧みず階下で女児を受け止めて幼い命を救った荷物配達員のグエン・ゴック・マインさん(男性・31歳)は一躍時の人となった。人々は彼を英雄と称えたが、ネット住民の中には、よこしまな考えを持つ者もいる。
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英雄の誕生から2日後、フェイスブック(Facebook)やユーチューブ(Youtube)、ティックトック(TikTok)などのソーシャルネットワーキングサービス(SNS)は、彼の名を語る詐欺アカウントで溢れかえった。
詐欺アカウントでは、アカウント主がマインさんの写真や個人情報を掲載して「本人」に成りすまし、オンライン販売を行ったり、広告を出したりしているほか、電子財布や銀行口座番号の情報を公開して寄付金を集めている。
詐欺アカウントが増えているのには、マインさんの行いに感銘を受けた多くの人々が彼に寄付金を渡したがっていることが背景にある。しかし、マインさん本人は、寄付金の受取を一切拒否している。
マインさんは、「私のことを英雄と呼ばないで欲しい。どうか私のことは放っておいてもらえるとありがたい。早く以前の生活に戻り、仕事に集中したい」と話した。