- 虚偽情報に関連するポルノ拡散で起訴
- 勤務先男が被害者女性を特定し情報拡散
- デマ流布の張本人には既に罰金処分
「東北部地方タイグエン省にある韓国系企業で働く女性が男性16人にHIVを感染させた」とのデマが7月下旬から流れていた事件で、虚偽情報を拡散した6人がポルノ拡散容疑で逮捕された。
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これは、同省フォーイエン市(TP. Pho Yen)警察が9日に明らかにしたもの。6人はいずれも同省在住の29歳で、4人が逮捕され、2人が在宅起訴となった。
このうちの1人で、虚偽情報流布の被害女性と同じ会社に勤務するN・H・Q容疑者は7月25日、フェイスブック(Facebook)とザロ(Zalo)のグループで、韓国系企業の従業員女性が16人にHIVを感染させたという、ポルノ内容を含む画像と動画を視聴した。
同容疑者はその後、社内アカウントを利用して、被害女性C・T・Dさんの個人情報、顔写真、電話番号などを入手し、インターネット上のグループに掲載。今回起訴された6人はいずれもインターネット上のグループに問題のポルノ動画を拡散した。
あらぬ疑いをかけられたDさんだが、健康状態については検査の結果、HIVに感染していないことが確認された。6人は警察の取り調べに対し容疑を認めている。同事件を巡り、警察は捜査範囲を拡大している。
警察は、法遵守を常に意識し、虚偽情報やポルノコンテンツ、反体制的なコンテンツなどをインターネット上で拡散・共有しないよう人々に注意を呼びかけている。
これに先立ち、同省警察は7月末、機関・組織の信頼や個人の名誉・尊厳を侵害する虚偽の情報を提供・共有したとして、省内在住のN・T・N(女・1986年生まれ)に750万VND(約4万4000円)の罰金を科していた。Nは、某韓国系企業で働く女性が複数の男性にHIVを感染させたとして、女性の画像や感染者とされるリストをソーシャル・ネットワーキング・サービス(SNS)上に投稿した。