フエ・ランコー:列車事故続報

2005/03/14 10:25 JST配信

12日午前11時49分ごろフエ省ランコー駅付近で発生し、死者11人(12日付一部報道では死者12人、その後11人に修正)、負傷者約70人を出したベトナム国鉄の列車脱線・横転事故は、13日午後2時30分に現場が復旧し、列車の通行が可能となった。

この事故で負傷した約70人の乗客のうち3分の1は重傷を負っており現在、フエ中央病院、ダナン総合病院などで治療を受けている。

公安省とフエ省公安の合同捜査隊は13日午後1時30分より、事故を起した列車E1号機関車の運行記録装置を取り出し、列車事故の原因究明にあたっている。

同列車はハノイ−ホーチミン間を30時間で結ぶ特急列車で最高時速は90キロ(最速特急列車は同区間を29時間で結ぶ最高時速110キロのSE1/2号)。事故現場付近は山と海に挟まれた坂道で運行速度は40キロと規定されているが、助かった多くの乗客の証言によると、事故直前に列車は猛スピードで疾走していたといい、スピードの出しすぎによる脱線・横転事故の疑いが強くなっている。

ベトナム国鉄はハノイ−ホーチミン南北間の運行時間を1989年の52時間から、48時間、42時間、36時間、34時間、32時間、30時間とし、2004年12月1日からは同区間を29時間で結んでいる。こうした時間短縮重視の運行体制が技術的に劣る線路保全や客車連結部の向上を無視した形で行なわれてきたという側面もあり、今後、時短重視から安全重視への方向転換が迫られそうだ。

この事故の影響で列車4便が少なくとも10時間遅れたほか、13日午後11時にハノイを出発するE1号の出発時刻を14日午前8時に遅らせるなど、列車ダイヤが大幅に乱れている。

[VIETJO ベトナムニュース、参考:VnExpress]
※VIETJOは上記の各ソースを参考に記事を編集・制作しています。
© Viet-jo.com 2002-2025 All Rights Reserved 免責事項

この記事の関連ニュース

 12日午前11時49分ごろ、ベトナム鉄道ハノイ発サイゴン(ホーチミン)行き列車E1号がフエ省フー...

新着ニュース一覧

 北中部地方クアンチ省チエウフォン郡チエウタイン村で4月28日、南部解放・南北統一50周年(1975年4月30...
 ホーチミン市交通公共事業局傘下の公共交通管理センターは4月28日、ホーチミン市1区サイゴンバスターミ...
 格安航空会社(LCC)最大手ベトジェットエア[VJC](Vietjet Air)は、5月5日(
慣れない海外生活、急病や事故
何かあってからでは遅い!
今すぐ保険加入【保険比較サイト】
 1975年4月30日、特殊部隊の兵士だったファム・ズイ・ドー上尉(男性・75歳)は、南ベトナム大統領官邸(現...
 4月は、ドナルド・トランプ米大統領が、世界各国からの輸入品に対し「相互関税」を課すと発表しました...
 VIETJOベトナムニュースが4月に配信した記事のアクセス数ランキングをご紹介します。 1位:200年の...
 今から50年前の1975年4月30日、サイゴンの南ベトナム大統領官邸(現在のホーチミン市の「統一会堂」)の...
 ハノイ市ナムトゥーリエム区にあるベトナム軍事歴史博物館は、4月30日(南部解放記念日)と5月1日(メーデ...
 世界銀行(WB)は先般発表した最新レポートの中で、ベトナムの2025年における国内総生産(GDP)成長率予想...
 石破茂内閣総理大臣は28日午後、ファム・ミン・チン首相とともに、日越企業が会するハイテク・グリーン...
 ベトナム共産党政治局は、国会民族評議会議長のイー・タイン・ハー・ニエ・クダム氏を、南中部高原地方...
 「第4回ベトナム書籍・読書文化の日」開幕に合わせて25日、ホーチミン市ビンタン区にブックストリート...
 ベトナムを訪問している石破茂内閣総理大臣とルオン・クオン国家主席は現地時間28日午前11時20分から約...
 THミルク(TH Milk)などを展開する乳業大手THグループ(TH Group)は、東南部地方ビンズオン省の第3ソンタ...
 財政省傘下の統計局は25日、「2021~2024年度の戸籍登録・統計に関する国家レポート」を発表した。同レ...
トップページに戻る