ITC大火災裁判判決で検察側控訴

2004/06/21 09:39 JST配信

 ホーチミン市人民検察院は18日、ITC(国際貿易センタービル)大火災の裁判で11人の被告に下された判決を不服とし控訴を決定した。

 それによると、検察側は火事の出火場所であるディスコ「Blue」のオーナーグエン・バン・フォン被告、ITCビル社長グエン・ティ・ミ・レ被告、ディスコ店支配人グエン・チョン・クォン被告、ディスコ店マネージャークウ・ニャット・トゥァン被告に対する判決が軽く受け入れられないとし、検察側が示した求刑通りの判決が妥当だとの意見を示した。

 検察側は特に、ホーチミン市人民裁判所が判決の中グエン・バン・フォン被告(ディスコ店オーナー)の過失は限定的であるとし、懲役4年の判決を下したが、これはラム・ギア・ホア(告(溶接店店主)と2人の溶接工より軽い判決でフォン被告の責任的立場や過失の度合いから判断し、到底受け入れられるものでないとした。(検察側はフォン被告に懲役10~12年を求刑。)

 またチュン・ティ・ミ・レ被告(ITCビル社長)に対しても、長期間建物の検査を怠たり消防安全基準に違反していた結果がこのような多くの人命や財産を失う大惨事につながったとし、裁判所が下した懲役3年の判決を不服とした(求刑懲役5~7年)。また2人のディスコ支配人とマネージャーに対しても検察側は、現場での最高責任者としての責任を怠っており懲役3年の判決は軽すぎるとした見解を示した。

 さらに民事賠償についてもフォン被告の賠償額がホア被告(溶接店店主)の賠償額(25億ドン・約1,780万円)と同額としたことについても、被告の過失の程度から見て妥当ではないとし控訴を決定した。

[Tuoi Tre]
※VIETJOは上記の各ソースを参考に記事を編集・制作しています。
© Viet-jo.com 2002-2025 All Rights Reserved 免責事項

この記事の関連ニュース

 23日未明にホーチミン市8区16街区ボーバンキエット(Vo Van Kiet)通りの高層マンション「カリナ・プラザ...
 23日午前1時30分ごろ、ホーチミン市8区16街区ボーバンキエット(Vo Van Kiet)通り(別称:東西大通り)に...
 ホーチミン市では、都市化が進むにつれて火災事故が増加の一途を辿っている。直近の最も深刻な火災は、...

新着ニュース一覧

 ホーチミン市で、電動バイク向けの充電サービスを提供するカフェが急増している。この1年ほどで雨後の...
 地場系コングロマリット(複合企業)T&Tグループ(T&T Group)と、マレーシアの格安航空会社(LCC)エアアジ...
 ホーチミン市のクアンチュンソフトウェアパークでこのほど、「ベトナム半導体産業人材開発連盟(SEVINA)...
慣れない海外生活、急病や事故
何かあってからでは遅い!
今すぐ保険加入【保険比較サイト】
 毎週火曜日と金曜日の午前9時から11時まで、ホーチミン市ヒエップビン街区(旧トゥードゥック市の一部)...
 ハノイ市警察は8月10日(日)まで、ホアンキエム湖周辺の一部通りで交通規制を行うと発表した。これは、8...
 南中部地方ダナン市にあるテーマパーク「ダナン・ダウンタウン(Da Nang Downtown)」が9月3日に営業を停...
 ハノイ市で8月9日(土)と10日(日)の両日、「世界のお巡りさんコンサート」が開催される。  ベトナム...
 東北部地方クアンニン省のハロン湾とバイトゥーロン湾では、安全確保の一環として、すべての観光船に船...
 8月1日に公開されたベトナム・韓国合作映画「Mang Me Di Bo(英題:Leaving Mom)」が6日、公開6日間で興...
 ベトナム航空[HVN](Vietnam Airlines)は5日、機内インターネット接続サー
 国防省傘下の携帯通信大手ベトナム軍隊工業通信グループ(ベトテル=Viettel)はこのほど、同社の第11回...
 文化スポーツ観光省は、8月革命80周年(1945年8月19日~2025年8月19日)および建国80周年(1945年9月2日~...
 財政省傘下統計局(NSO)が発表したデータによると、2025年1~7月期に全国で新規設立された企業は前年同...
 財政省傘下統計局(NSO)の発表によると、2025年7月の外国人訪問者数(推定値)は前月比+6.8%増の156万258...
 財政省傘下統計局(NSO)の発表によると、7月の小売売上高(推定値)は前月比で+1.1%増、前年同月比では+9...
トップページに戻る