ベトナム人女性の人身売買が年々深刻化している。6日に開催された、「人身売買から女性と子供を守るプロジェクト」会議において、昨年2005年だけでも約6000人もの女性(児童を含む)が売春目的で海外に売り飛ばされ、その数は毎年増加しているという事実が報告された。
女性を売春目的で海外に出国させる手口は年々巧妙になっており、摘発が難しい。主流の手口は、旅行者を装って、国外に出国させる方法や、タイニン省、ビンフォック省などから隣国のカンボジアに不法出国させる方法。カンボジア入り後は、非ベトナム人のブローカーにより「選り分け」られ、カンボジア国内の置屋に売られるか、偽造パスポートでタイやシンガポール、香港などに売り飛ばされるという。