ホーチミン市の核センターがこのほど行った検査で、一般に市場で販売されているタイルやレンガなどの建築・インテリア資材数種類から、許容量を越える放射線が検出されたことが分かった。この検査は、市内の各販売店で扱っている建設資材の中から20種類をランダムに選び、それぞれの放出放射線量を計測したもの。
年間平均線量の値が特に高かったのは、ダナンレンガ:1.16mSv、セラミックタイル(白):1.22mSv、セラミックタイル(茶色):1.66mSvで、世界で一般に年間被ばく許容限度とされている1mSvを越える数値となった。
検査を行ったチャン・ヴァン・ルエン博士によると、現在ベトナムには建築資材に関する明確な規定が存在しないため、放射線による健康被害を防ぐためにも、換気をするなどして部屋の通気性をよく保つことが重要だという。