ダナン市の会社社長から1000万ドン(約7万円)を脅し取ろうとした犯人が逮捕された。この事件は4日から9日にかけて、ダナン市内の会社社長TさんやTさんの妻に対して「金を払わなければ子どもにエイズウイルスに感染した針を突き刺す」などと電話やメールによる脅迫が行われたもの。
Tさんから通報を受けた地元警察は、犯人が指定した金銭の受け渡し場所で張り込み、9日深夜12時に現場に現れたグエン・チャン・ミャット・タン容疑者を現行犯逮捕した。タン容疑者はホーチミン市内の大学の2年生だが、旧正月の休暇で実家のあるダナン市に帰省していた。
タン容疑者は警察の取り調べに対して、犯行の動機は帰省した際に家庭の経済状態が厳しく自分が大学を辞めなければならないかもしれないと知ったことや、病気の祖母の病院代が払えないと父親から相談を受けたことだと供述している。なお、タン容疑者の母親は以前Tさん宅で家政婦をしていたことがあり、同容疑者もTさん一家の内情に通じていたものと見られる。